iPhoneを始めとするスマートフォンの醍醐味のひとつとしてPCのリモート操作があります。
RDP方式(Windows標準のリモートデスクトップ)やVNC方式、また最近では独自の方式のリモートアプリも増加してきました。
今回はその中でもVNC方式でのリモート操作設定を紹介したいと思います。
折角VNCリモートの設定をするならWake On LAN
(遠隔PC起動)もあると便利なので、こちらも合わせて設定方法を紹介いたします。
VNC設定
⑴iPhoneにVNCビューワアプリをインストール
VNCアプリは自分の使いやすいものだったら、どのような物でも良いと思います。今回使用したのは、値段も機能もそこそこのこちら☟☟
Remoter: Remote Desktop (VNC) - RafiPhoneApps ¥105
*このアプリは遠隔操作するだけなら充分なんですが、キーボード入力で日本語入力ができない難点があります。(最近気付きましたorz…)
(2)アプリの設定
アプリをインストールして立ち上げるとこの画面が現れます。

「new+」をタップしてセッティング画面へ。設定は10個以上(10個までは試してみたけどそれ以上はやってません…(^^;;)出来るので、接続するPCやネットワーク環境によって使い分けることが可能です。

①Name:適当な名前を入力
③Password:ここに入力するPasswordはPCのVNCサーバーのPasswordと同じものを入力

②Host Name:ドメイン名又はグローバルIPアドレス又はローカルIPアドレスを入力
今回は外出先からの接続と自宅での無線LAN接続(WiFi)両方行います。
外部からの接続の場合(3G、WiFiスポット)
自宅サーバーを稼働させていない限りドメインは取得していないと思うので、グローバルIPアドレスを入力します。グローバルIPの確認方法は、自宅PCから
確認くんなどのサイトにアクセスすると確認することが出来ます。サイトで確認したIPアドレスを②に入力。
例)66.123.456.789
のように入力
注)グローバルのIPはプロバイダーの都合やルーターの再起動などにより変わる事があるので、使用してて繋げなくなったら、一度IPを確認し書き換えることが必要です。
外部から繋ぐ場合で自宅にルーターを接続してる場合には、更にルーターのポートマッピングが必要となります。
ルーターはメーカーによるポートマッピングの設定方法に違いがあるので各メーカーのサイトなどで調べてください。
参考までに、我が家のルーターでの設定方法を記述します。
使用ルーター:AtermBL190HW
(auギガ得プランでレンタルされたものです)
インターネットブラウザを立ち上げてアドレスバーに、192.168.0.1または192.168.1.1と入力しEnterキーを押します。

ユーザー名とパスワードを入力し、ルーター設定画面にアクセスします。

左側のリストから詳細設定をクリックしポートマッピング設定エントリー画面を開きます。

追加をボタンをクリックすると入力画面に進みます。

①LAN側ホスト:固定したいローカルIPアドレスを入力
例)192.168.1.
×××
IPの固定設定は下の記事を見てください。
②プロトコル:TCP
③ポート番号:anyのチェックを外し、VNCのデフォルトポートである5900と入力
④優先度:空いてる数字を入力

入力が完了したら、設定ボタンをクリックすると、左側の保存ボタンがオレンジに変わるのでクリックしてルーターの設定は終了です。
自宅内無線LAN接続の場合(WiFi)
自宅内での遠隔操作場合には、ネットワークの環境(ルーターの有無)で入力するIPアドレスが変わってきます。
ルーターがない場合(自宅でiPhoneをWiFi接続してない場合)は外出先からの設定と同じく3Gの接続となるので、先ほど調べたグローバルIPを入力。
ルーターがある場合 Local無線LAN接続となるので、まずリモートしたいPCのIPアドレスを固定しておきます。
■WindowsXPの場合
コンピュータの管理者のアカウントでWindowsXPにログオンします。
「スタート」→「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット接続」をクリックし、「ネットワークの接続」をクリックします。
[ローカルエリア接続(もしくは、[ワイヤレスネットワーク接続])を右クリックしメニュー内の[プロパティ]をクリックします。
[接続の方法]にLANアダプタの名称が表示されていることを確認後、[インターネットプロトコル(TCP/IP)]をクリックし、[プロパティ]をクリックします。
[インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティ]画面で[次のIPアドレスを使う]にチェックを入れ、IPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイを設定します。
IPアドレス
ルーターに接続可能なIPアドレスを設定します。
ルーターのIPアドレスが192.168.0.1の場合は、192.168.0.xxx
(xxxが他のパソコンやネットワーク機器と重複しない数値で、ルーターがDHCPサーバーになっている場合やネットワーク上に別途DHCPサーバーがある場合は、DHCPサーバーが割り当てるIPアドレスの範囲と重複しない値を設定してください。)
サブネットマスク
ルーターと同じ値を指定します。(例:ルーターが255.255.255.0の場合は同じ値を設定する)
デフォルトゲートウェイ
ルーターのIPアドレスを指定します。(例:ルーターのIPアドレスが192.168.0.1の場合は、このアドレスを設定する)
「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックをして、「優先DNSサーバー」にルーターのIPアドレスを入力します。
(例: ルーターのIPアドレスが192.168.0.1の場合は、このアドレスを設定する)
入力後、[OK]ボタンを押してウインドウを閉じます。
以上で設定は終了です。
その他のOSついてのIP固定方法は下記のサイトで詳しい説明が書かれてますので、そちらを参考にしてください。ここでは省略させていただきます。
IP固定設定
固定したローカルIPアドレスを②に入力。
最後にsaveをタップしてアプリの設定は終了ですが、細かい設定もAdvancedをタップすると出て来ますが、デフォルトのままで構いません。

このAdvancedの設定画面からWOLの設定が出来るので、設定方法は後ほど説明します。

次にホストとなるPC(リモートしたいPC)の設定をします。
⑶ホストPCの設定
ホストとなるPC(リモートしたいPC)にVNCサーバーをインストールします。使用するのは、
RealVNC 日本語インストール版というソフト。このソフトは、VNCサーバーとVNCビューワ両方をインストールする事が出来ます。

上記のサイトからダウンロードしたら、解凍してインストーラーをダブルクリックします。

セットアップウィザードに従ってインストールしていきましょう。


セットアップウィザードの項目でサービス登録される為、PCの電源を入れればVNCサーバーは自動的に立ち上がりますが、ショートカットを作成されませんので、インストールが完了したら一応使いやすいようにデスクトップにショートカットを生成しておく事をオススメします。

【スタートメニュー】 → 【すべてのプログラム】 → 【RealVNC】 → 【VNCサーバ(ユーザーモード】 →【VNCサーバ起動】 → 【送る】 → 【デスクトップ(ショートカットを作成)】これでショートカットが作成されます。ショートカットをダブルクリックすると自動的にVNCサーバーが立ち上がり、ファイアウォールの警告が即されますので、【ブロックを解除する】を選択して下さい。
*表示されない場合は気にせず次へ進んでください。
すると右下のタスクバーにアイコンが表示されます。そのアイコンを右クリックし、オプションをクリックします。下のようなアクティブウインドウが表示されるので、環境設定をクリックし、パスワード設定を行います。

先ほどiPhoneで設定したパスワードと同じパスワードを入力してOKをクリックします。
*パスワードは設定しなくてもリモート出来ますが、セキュリティーの観点から必ず設定するようにしましょう。

PC側の設定は以上です。
これで設定は終了ですので、iPhoneアプリ立ち上げてスタートをタップすればpcの画面が表示されます。

次回の記事でWOLの設定の説明をしたいと思います。
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